3次元モード
3次元モードの節面

 3次元モードの場合は、縦横高さ方向すべてに関係する周波数ですから、その等音圧図も複雑になります。

モード(1−1−1)の等音圧図
Fig.2-8A

モード(1−1−1)

 節面は、ちょうど部屋の容積を8等分するように、縦、横、高さ方向の中央面に現れる。等音圧面は、さらにその8つのコーナに向かって球面を描きながら音圧をあげていく。

3次元モードの波面の動き

 3次元モードの場合は、縦横高さの3つの要素が絡んでくるので、その波面の動きも複雑になります。また、石井さんはこの3次元での波面の動きを知るために今まで多くの文献を探しましたが、現在のところ見つけることは出来ませんでした。あるいは、このような解析を行った例が無いのかもしれません(もし3次元モードの波面解析行った例をご存じの方が有りましたら、非常に興味が有りますので、是非当サイトまでお知らせください)。そこで石井さんは独自に波面の動きを解析し、図に起こしました。それを今回初めて動画としましたので、下図はおそらく世界初の3次元モードの波面動画となると思います。
 尚、波面の動きが非常に複雑になりますので、今回は2つの画像に分けて表現しています。その両方ともが(1−1−1)と示してあるように、この二つの波面が同時に動き、作用していると解釈してください。

モード(1−1−1)の波面その1
下の図と対になって波面は動く
Fig.2-8B

モード(1−1−1)の波面その2
Fig2-8C

 3次元モードの場合も、1次元、2次元と同じようにモード数があがることによって、節面の現れ方がその数字の数によって増えていくことになります。次回は、節面の現れ方を、10畳間のモードを例として、まとめをお送りします。

*****  HOTEI  *****
Nov.13.2000

 

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