メンテナンスグッズ |
定期的なメンテナンス 以前システムチューニングの第5回で、チューニング前にケーブル端子などのクリーニングをお勧めしましたが、セッティングが安定してからは一定期間でクリーニングをするのがお勧めです。私は現在1年に1回のペースで行なっています。クリーニングを行なわず放置していると、おおよそ3年くらいで音質劣化が気になるという現象を体験しました。もちろん、お部屋の環境やコネクターに使用される材質などによっても違いがあると思いますが、わずかずつですがコネクター部の劣化があるとみて間違いないでしょう。特に電源プラグ、コンセントはメンテナンスの実施に気が付きにくいところですが、汚れなどの劣化状態の場合、なぜか再生音がナローレンジに感じるという現象を感じ、いろいろ調べた結果電源プラグ・コンセントのクリーニングで解消したという経験があります。 おおよそ3年で劣化が音で感じられるところまで進むということで、それ以前の早い段階でクリーニングを行なうのが良さそう、ということで1年のインターバルでクリーニングを行なうようにしています。ケーブル類をすべてばらしてクリーニングするので、ついでにアンプラックなども一度解体し、普段掃除できないラックの下や棚板なども綺麗にします。普段開け放している部屋ではないので、あまりホコリ等はありませんが、やはり人の出入りに伴い少しばかりのホコリは仕方がありません。作業は半日がかりですが、1年に一度の大掃除と思って続けています。 プラスチック素材に使えるパーツクリーナー さて、コネクター類のクリーニングは、以前ご紹介したように、「端子クリン」などのクリーニングアイテムで清掃、接点復活材の塗布という順番で行なっていますが、この清掃が結構手間のかかる作業です。基本は以前の接点復活材や汚れの除去を行なったのち、新たな接点復活材を塗布する、というのが理想です。ただ、接点復活材は脂分を含んでいますので、クリーニングスティックで除去するのは難しく、油分がどうしても残ってしまいます。市販のパーツクリーナーなら簡単に脱脂できるのですが、アルコールを含んでいるため、絶縁体などにプラスチックを使用しているコネクターには使用できません。消毒用アルコールなどを薄めて使うという手もありますが、やはり気持ち悪いので使用しないでいました。 そこで、見つけたました。プラスチック素材に使えるパーツクリーナーです。ホームセンターでたまたま見つけたのですが、KUREの「パーツクリーナー・プラスチックセーフ」です。早速購入して試してみようと思いましたが、ここはいきなり本番ではなく、手持ちの余ったケーブルで試すことにしました。ちょうど何かの機器に付属していた未使用ケーブルがあったので、試しに塗布。そのまま拭き取らずに放置、これを数日続けて行ない、およそ3週間状態を観察しましたが、プラスチック部分の白濁も起きず、当たり前ですが問題なさそうです。ということで、次回メンテナンスから使用してみようと思います。
使用時の注意ですが、パーツクリーナーというだけあって、スプレー圧はかなり高い製品です。周りに飛び散る可能性がありますので、屋外あるいはバケツのような飛散防止対策をした方が良いと思います。また、石油系溶剤ですので、特に目に入らないようゴーグルなどの装着をお勧めします。 2024/6/13 HOTEI(松浦正和) |
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*本稿でご不明な点、ご質問などございましたら「こちら」までご連絡ください。 スピーカー位置の検討についてのご質問では、お部屋の写真を添付いただけると、イメージがつかめます。その際は正面、後方、左右、天井方向の写真とごく簡単で結構ですので、お部屋の縦横高さの寸法をお送りいただけましたら助かります。 |