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アンプのお話

 
 前回から更新にずいぶん時間がかかりました。今回はスピーカの話からアンプやCDPについてお話ししてみたいと思います。

 SB-M1を購入直後からアンプはずっとAccuphaseを使っています。最初はC200LというプリとP300Xというパワーでした。当時はCDが登場してまもなくでしたので、CDPを導入するのは少し後になりましたが、最初に導入したCDPもまたAccuphaseでした。
 その流れをうけ現在はC290プリアンプ、A20Vパワーアンプ(2台)、CDPがDP90+DC91という組み合わせです。

 私がこれらを好んで選んだのは、スピーカのSB-M1と同様に素直な性格による物だろうと思います。もちろん素直といっても人それぞれに素直の基準は違うかもしれません。従って、私にとってという前提を最初に付け加えなければなりませんね。

 私が音楽を聴くときにもっとも興味のある事は、「そこで何が起こったのか」ということになるかもしれません。そのためには自分にとって音楽がよく見えるシステムでなくてはいけません。演奏者の腕の動き、弾いている様子が克明に見えることが、その背後にある気持ちの動きを見通せるものだと感じています。もちろん、録音された音楽には少なからず演出が含まれているものですが、その演出を通しても充実した演奏は感じ取ることができます。特に私の好んで聴くインスツルメンツ系のジャズ、フュージョンでは奏者のコミュニケーションが聴き手にどのような心象を与えるかが重要になってきますので、その部分にもっとも興味があります。

 必要以上に遠くなく、近くなく微妙な距離感(物理的ではなく精神的な)を保つことが私が音楽を聴く上で必要な作業でした。スピーカ、アンプ、CDPそしてセッティングの選択、調整目的はそんなところに置かれます。そしてSB-M1やAccuphaseのアンプなどはその方向性にもっとも近い存在として私の思いを一番沿っているシステムであったと思います。もちろん、海外製品を含め非常に優れた製品の数々を聴いた上での確信であり、今現在私にとってのシステム構成に無くてはならない存在です。

 しかし、近年仲間内の影響もあって、少しずつですがボーカルものにも食指をのばし始めています。インスツルメンツ物と違ってボーカルは直裁に心に訴えかけてくる物がある。そんな事を感じ始めた今、セッティングは少しずつ変化を見せ始めました。今までより少し精神的距離感を詰める作業がそこには必要になります。もちろん、自分自身の中の変化ですから、他人には分からないほどの微妙な線引きの違いです。

 昨年(2000年)、それまで使っていた10年間使っていたP500Lパワーアンプが不調を起こし、調整を必要とする事態に陥ったとき、パワーアンプの変更という手段を考えることにしました。結果上記のようにA20Vと入れ替えるという事になったのですが、このときに私が考えていた変化への対応を無理なく実現させるための選択になったことが一番の収穫だったと言えます。Accuphaseも変化を続けていると実感したのは、入れ替え決断時に試聴機を借りた時でした。私の考えと同じく距離感が前に出てきたこと、もちろん10年の歳月はアンプのクォリティを確実に前進させたいたことにもよります。

 A級20Wという小出力になりましたが、スピーカの高能率に助けられて、家庭内再生では全く問題を感じません。それをモノ使いバイアンプとして左右の高域、低域に振り分けています。バイアンプにした効果も有ったでしょう。ボーカルは私にとって必要な位置で歌ってくれます。もちろん気持ちの見え方もインスツルメンツ同様に全く不足を感じさせません。

 こういった方向性を実現するためにセッティングという項目を抜きで話は出来ませんが、十分な環境と少しの方向性を整えてやることで、これらの機器は見違えるようにその実力と聴き手の思いをかなえてくれます。私の選んだ機器達はともすれば素っ気ないと評価されることが少なくないように思いますが、その実は決してそのような事はなく、使い手が目標を持ってこれらの機器を使いこなせば、必ず答えを返してくれるグレードを備えています。

 これから先どのような音楽に出会い、どのような機器に出会うか、そしてその結果私の求める物がどのように変化していくかは予測は出来ません。そうとうのインパクトがあれば一気に別の方向に移動することも考えられますが、私の性格からすると一気ということは少ないでしょう。徐々に一つずつのステップを踏み進めていくというのが性に合っているのかもしれません。そんな私ですから、これらの機器はまだまだ音楽を聴く幸せを私に与えてくれるでしょう。

***** HOTEI *****
Jan.7.2001
 

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