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- Street Smart
- Just One Thing
- Morning, Noon & Night
- Hands On
- Over & Over
- Five O'Clock Chateau
- When The Love Is Over
- Nightbeat
- Baby Cakes
- Dai Dai Ya
- Count On It
]レーベル:Warner Bros. / Wea
2002年作品(U.S.A.)
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前作の「Dancing on the Water」がアコースティックサウンドを中心とした作品であったのに対し、本作ではボブ・ジェームスが得意とするR&Bフレーバーを中心とした、いわば彼のメイン路線でのアルバムといえます。
MIDIを利用した打ち込み系のサウンドは以前からもよく採り上げていましたが、今回は特に多くの楽曲でMIDIプログラミングが登場します。冒頭のTrack1「Street Smart」などではそういった方向性をぐっと押し進めているので、少しとまどうリスナーもいらっしゃるかもしれません。ただ、その一方で、Track4「Hands On」のようにタッパンジー時代のサウンドを彷彿させる曲もあり、また、こういった楽曲で生き生きと弾むRhodes Pianoはやはりボブ・ジェームス・サウンドの真骨頂を味わうことができます。
このほか、ヒラリー・ジェームス(ボブの娘)のヴォーカルをフューチャーしたバラードナンバーのTrack7「When The Love Is Over」や、前作に続き松居慶子(Piano)を迎えたTrack10の「Dai Dai Ya」など注目の楽曲も多く収録されています。
全体としては、バラエティに富み心地よいリズムと流れを堪能できるアルバムです。ただ、いろいろなものを盛り込みすぎた部分があるのかもしれません。アルバムとしての雰囲気がやや希薄になっていると感じるのは、私だけでしょうか…。
Audio One Point
ターンテーブルや打ち込みを多用したトラックではいわゆる「Lo-Hi(ロゥ・ファイ)」と呼ばれるサウンドメイキングが施されています。しかし、他の楽曲ではいつものMIDIピアノを使った美しく澄み切ったサウンドが堪能できます。また、ウィル・リーのベースもかなり低域まで深く沈み、音楽構成上の重要な位置を占めていることが分かる部分といえますが、これが生かせるかどうかは、スピーカーの置き場所など入念なチューニングが決め手となってくる部分化もしれません。
***** HOTEI *****
Jan.30.2003
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