======================================================================== 【ソ フ ト名】 定在波計算(2音源対応:周波数特性)         StndWave2.exe Ver0.73 【登 録 名】 STND2.LZH 【動作 環境】 Windows95、98、(NT未確認)、Windows3.1では動きません。 【動作 確認】 NEC PC9821Nf+Windows95 【開発 言語】 Delphi 4.0 Professional 【作成 方法】 LHA にて解凍を行う。 ======================================================================= 【ソフト紹介】 1.ソフトの概要  直方体の部屋に理想的な球面波スピーカーが2台設置されたときに 発生する定在波をシミュレートします。部屋の大きさ、壁の反射率、 スピーカー及び人間の位置を入力すると、聴取点での2つのスピーカの 合成周波数特性及び各々のスピーカーの周波数特性を計算しグラフに表 示します。  なお、このソフトは、神野久司さんが、Wingz上で開発されたものを minnがExcel上に移植した後、計算速度を改善するため、Delphi を用いて、 Windows95上のソフトとして再移植したものです。 2.計算方法の概要  3次元空間での平行不完全反射面に球面波が入力した場 合を、鏡像音源を用いて計算し、音圧特性を求めています。計算方法の前 提条件、概要は以下のとおりです。 ・音源は周波数特性のフラットな理想的な球面波で、音圧は音源からの距離に反  比例して減衰 ・壁による音の反射を鏡像位置に同じスピーカーがあると仮定して計算 ・鏡像音源からの音圧は反射する回数毎に反射係数を乗じただけ減少 ・各鏡像から聴取点までの距離を計算し、聴取位置での音圧及び位相を計算 ・各々の鏡像スピーカーから発生する音圧を位相を考慮し聴取位置で合計し、  その点での音圧レベルを計算。 詳しくは、NIFTY-ServeのAudio & Visual フォーラムの  AVルーム/サラウンド(3)の277(97/04/30)前後のtree及び AVルーム/サラウンド(4)の278(98/4/17)以降の神野久司さん の御発言をお読み下さい。 3.インストール  圧縮ファイル(STND2.LZH)をLHA.exeで解凍し、できたファイル (Stndwave2.exe、Stndwave.hlp、Stindwave.cnt)を適当なディレクトリに移動し ます。Stndwave2.exeのアイコンをダブルクリックするとソフトが立ち上がります。 4.使用方法の概要  画面上の各パラメータを入力し、計算ボタンをクリックします。しばら くすると、グラフが表示されます。  グラフの縦軸の基準はスピーカーから1m無反射時を0dBとしています。  グラフを印刷するときは印刷ボタンをクリックします。  データ入力画面に戻るときは入力画面ボタンをクリックします。  終了するときは終了ボタンをクリックします。  詳細はヘルプを参照してください。 5.使用上の注意及び不具合について (1)音源位置について  プログラムのアルゴリズム上、音源位置と聴取位置が 一致した場合は、ゼロ除算がおこります。この時は、エラーメッセージが 表示されプログラムが異常終了します。本来、これは例外処理としてプロ グラム上の処理をすべきものですが、作者の環境ではなぜか、ゼロ除算が トラップできなかったので、そのままにしてあります。音源位置と聴取位 置を入力するときは両者が同一にならないように入力してください。 (2)グラフ印刷について  グラフの縦軸を固定した時、グラフ表示枠を超えたデータがあった場合、 グラフの印刷結果がグラフ表示枠からはみ出ます。 6.バージョン履歴 StndWave2.exe (Ver0.73) ・グラフの横軸(周波数Hz)の表示をデフォルトで計算開始および終了周波数  に合わせるようにしました。 ・グラフの横軸(周波数Hz)を指定できるようにしました。 ・反射回数を200まで計算できるようにしました。 StndWave2.exe (Ver0.72) ・200Hzまでの部屋の基準振動モードを計算・印刷できるようにしました。 ・Helpを表示できるようにしました。 ・計算時に「計算中」と表示するようにしました。 ・反射回数、計算ポイント数が大きすぎる場合に、許容できる最大値に値をセット し直すようにしました。 StndWave2.exe (Ver0.71) ・2音源の合成周波数及びそれぞれの周波数を計算できるようになりました。  名前をStndWave2.exeと変えました。ただし、計算時間は前バージョンの  約2.5倍かかります。 ・グラフ表示時に、部屋データファイル名と計算した日付・時刻を表示するよ  うにしました。これに伴い計算条件の表示位置を変更しました。 StndWave.exe (Ver0.70) ・神野久司さんがAVルーム/サラウンド(4)の278(98/4/17)で発表された  新しいアルゴリズムを用いて作り直しました。その結果、計算速度は  旧バージョンと比べて非常に高速になりました。計算速度は反射回数・ 計算周波数が多いほど旧バージョンと比べ速くなります。例えば、反射回 数20回、計算周波数200点の場合、約35倍高速です。 ・部屋のデータと計算条件がセーブ・ロード出来るようになりました。 ・計算結果が固定長のテキストファイルで出力できるようになりました。 ・グラフの縦軸(音圧)の範囲を指定できるようになりました。 StndWave.exe (Ver0.51) ・壁からの位置の指定を右壁からの距離から左壁からの距離に変更しました ・印刷時に部屋などのパラメーターが印刷されるようにしました。 StndWave.exe (Ver0.50) ・最初のバージョンです。 7.感謝  素晴らしいアルゴリズムを発表された神野久司さんに感謝します。